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Langfuse Q1 アップデートと Q2 ロードマップのまとめ

  • 執筆者の写真: KAMON Nobuchika
    KAMON Nobuchika
  • 4月10日
  • 読了時間: 4分

2025年4月9日にLangfuseのTownhall が開かれ、そこで直近のメジャーリリースと今後の予定について発表がされました。Langfuseのアップデートについてその速度と進化をシェアすべく、主な内容をまとめてみました!


オリジナル動画はこちら

Langfuse Q1 2025 アップデートまとめ


特にTrace におけるグラフ表示やJavaクライアントのサポート、またプロンプト管理などは待望の機能となっています!


  • Trace のUI が刷新され大幅に改善:

    LangGraph などのエージェントフレームワークのグラフ表示、デバッグ情報の非表示オプション、統合されたタイムライン、トレースプレビュー機能の追加とキーボードナビゲーションが可能になりました。 https://langfuse.com/changelog/2025-02-14-trace-graph-view


ビヨンビヨン動いて楽しいのと、どこで何が起きてるのか非常に追いやすい。
ビヨンビヨン動いて楽しいのと、どこで何が起きてるのか非常に追いやすい。

  • ネイティブ環境サポート (Environmentの設定) が追加:

    環境に基づいたトレースとプロンプトの分離とUIでの選択が可能になりました。


  • OpenTelemetryエンドポイントが導入:

    様々なフレームワークや技術スタックとの互換性が大幅に向上しました。またJavaクライアントがリリースされ、JavaアプリケーションでのLangfuseの利用が可能になりました。


  • プロンプト管理:

    UIの刷新、コードスニペットのコピー機能の改善、プロンプトの合成機能、保護されたプロンプトラベル (adminなどだけが変更できるラベル)、変数リンティング機能付きの新しいコードエディタ、コミットメッセージの追加、Langfuseプロンプト用のMCP(Model Context Protocol)サーバーのリリースが行われました。


  • プレイグラウンド:

    ツール呼び出しと構造化出力がサポートされました。


  • セルフホスティング:

    バージョン1のHelm chartのリリースと、AWS用のTerraformリポジトリの公開が行われました。


  • UIの改善:

    オンボーディング画面の追加とコマンドパレットによるナビゲーションの改善が行われました。


  • 評価機能:

    履歴データに対するElement Judge評価の実行、評価プロンプトへのデータ挿入をより具体的に指定するためのJSONパスのサポート、CSVファイルによるデータセットのアップロードが可能になりました。


  • APIの更新:

    新しいAPIリファレンスの公開、アノテーションキューとスコア構成用の新しいAPI、Python、JavaScript、Java用の型付きクライアントの追加が行われました。


  • セキュリティ機能:

    UIおよびAPIによる単一またはバッチでのトレース削除、プロジェクトレベルでのデータ保持ポリシーの設定、Audit logの利用が可能になりました。



 

Langfuse Q2 2025 ロードマップまとめ


  • Tracing:

    • Full text検索の初期デモが近日公開予定であり、最優先事項の一つです。

  • Analytics:

    • データに基づいて独自のビューを作成できるカスタマイズ可能なダッシュボードと、アプリケーション内でのチャート表示やデータ集計に利用できるクエリAPIが近々提供されます。

  • OpenTelemetry:

    • Langfuse SDKの内部をOpenTelemetryネイティブに移行する作業が進められています。

  • 評価 (Evaluation):

    • セッションレベルの評価の改善、コアな評価ビューの改善、データセット実験のアノテーションの簡略化が予定されています。

  • 管理API (Admin API):

    • 組織とプロジェクトのプロビジョニングと管理を可能にするAdmin SCIM APIのドラフトがあります。

  • セルフホスティング:

    • セルフホスティングの開始方法に関するドキュメントが来週再リリースされ、スケーリングに関するガイダンスも提供されます。

  • エージェント:

    • エージェントグラフの汎用化、ツール呼び出しやツール検出に関する可視化オプションの追加、より意見の強いエージェント評価機能の構築が計画されています。

  • UI:

    • テーブルのUI改善が予定されています。

  • プロンプト管理:

    • プレースホルダーの導入、本番環境のトレースにおけるプロンプト変数の追跡、Elementによるプロンプトエンジニアリング支援、フォルダによるプロンプト整理機能、ABテスト機能、ツール呼び出しと構造化出力のネイティブサポートが計画されています。

  • データプラットフォーム:

    • Webhookが追加され、Langfuse内の変更に基づいて外部アクションをトリガーできるようになります。また、アラート機能も検討されています。

  • プロンプト実験とプレイグラウンド:

    • プロンプトプレイグラウンドへの分割ビューの追加、プロンプト実験へのツールと構造化出力のサポートの拡充が計画されています。

  • Langfuse Cloud:

    • HIPAAコンプライアンスへの対応が検討されています。また、使用量に基づく請求アラート機能が追加される予定です。

  • 設定可能なダッシュボード:

    • 最も要望の多かった機能の一つである設定可能なダッシュボードの早期ベータ版がLangfuse Cloudでリリースされました。

これらのアップデートは、有償版ユーザーとコミュニティからのフィードバックに基づいて優先順位付けされており、GitHub Discussionsでの議論から多くの機能が実装されています。


気になる内容などあれば、お気軽にGithub あるいは GAO までお問い合わせください

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