Langfuseのプロンプト変更制限 解説(Protected Prompt Labels)
- KAMON Nobuchika
- 1月25日
- 読了時間: 3分
本ブログでは、Langfuseを複数人で運用する環境下において、「プロンプトを誰でも変更されるのが不安」「うっかり本番用のラベルを動かしてしまった」というヒヤリハットや、「誰でも本番環境を変更できてしまう」というガバナンス上の課題を感じていたチームにとって、必須の機能をご説明します!

なぜこの機能が必要なのか?(利用シーン)
複数人でLLMアプリを開発・運用していると、以下のようなリスクに直面します。この機能は、それらをシステム的に解決します。
1. 「うっかり事故」の根絶
開発中、未検証のプロンプトに誤って production ラベルを付け替えてしまい、本番稼働中のアプリの挙動が突然変わってしまう。
2. プロンプト版「デプロイ承認フロー」の確立
「プロンプトの作成・改善はメンバー全員で行いたいが、本番環境への反映(デプロイ)はリーダーや管理者の承認・操作に限定したい」。 ソフトウェア開発では当たり前のこの権限分離を、プロンプト管理においても実現できます。
3. QA・検証環境の固定
テスト中に、対象のプロンプトバージョンが誰かの手によって意図せず変更されるのを防ぎます。検証環境の再現性と安定性を担保するために役立ちます。
機能の概要と仕組み
Protected Prompt Labels は、特定のラベル(例:production や staging)を文字通り「保護状態」にし、操作できるユーザー権限を制限する機能です。
導入後の権限コントロール
管理者が特定のラベルを「Protected(保護)」に設定すると、以下の挙動になります。
一般メンバー(Member / Viewer)
保護されたラベルを操作(移動・削除・付与)できません。
これにより、現場レベルでの誤操作による本番影響リスクが物理的にゼロになります。
管理者(Admin / Owner)
これまで通り、ラベルの操作が可能です。
「メンバーからの変更提案をレビューし、問題なければ管理者がラベルを付け替えて本番反映する」という運用が可能になります。
Langfuse のProtected Prompt Labels設定方法
Settings -> Protected Prompt Labels で対象の Label を設定するだけです。既に作られているLabelを対象にすることができます。他に操作は必要ありません。

選択したら Add をするだけで完了です。
本機能を使った運用フロー例
開発・検証: メンバーは新しいプロンプトを作成し、dev や staging ラベルを用いて検証・改善を行う。
レビュー依頼: 検証が完了したら、管理者に本番反映を依頼する。
本番反映(デプロイ): 管理者は内容をレビューし、問題がなければ production ラベル を新しいバージョンのプロンプトに付与する。
「プロンプトの変更(開発)」と「本番への適用(運用)」を明確に分離することは、複数人で開発をする際における安全なサービス運用の鍵となります。
いかがでしたでしょうか? 本機能は TeamプランやEnterpriseプランなどでご利用いただけるものになっていますが、複数人でLangfuseを利用する際には必須のものだと思います。本番環境のサービスに是非利用してみてください。

コメント